中島温泉日曜日限定の「秘湯」)  私的お薦め度1位

 今回の帰省時になんとしても一度入りたかったのがこの中島温泉です。何しろ、この温泉は日曜日限定の温泉だからです。
 朝10時すぎに訪ねましたが、すでにお客さんが10人はいました。口コミで次第にその存在が広く知られるようになっているそうです。
 名前の由来は、この温泉を自ら掘り、簡易施設を作った中島さんの名前からです。中島氏は、N市近郊でボーリング業を営んでいる方のようです。浴場内の鏡に「中島ボーリング○○」と書いてあります。仕事休みの日曜日しか営業しない訳がここにあるようです。

 訪ねた日は、ご夫婦で接客されていました。写真撮影の許可をお願いしたところ、快諾をいただきましたが、「宣伝をあまりしないでください。たくさん来られても対応できないので」と本当に商売気がありません。(パンフレットなども全くありません。)

 事実、脱衣場には、20ほどのロッカーがありましたが、半分は鍵をかけていました。常時10人以上入場しにくいようにしています。
 従って、このHPでも場所は、「羅漢寺近く」としか明らかにしません。

 06年5/7に再々訪したところ、営業時間が「10時〜18時」から「13時〜18時」に変更されていました。10年6/27に温泉営業を停止したようです。残念です。
中島温泉の看板。朝は10時〜19時まで営業と
あります。(05年2月現在は、18時に閉店)
料金は、300円。そのうち入湯税が150円なので、店主に入るのは、150円です。
 61年8月から営業を開始(当初は100円)したとのことですが、堀り直し、5年前に今の施設を作ったそうです。循環濾過器もボイラーもありません。
「完全天然温泉」です。ここの温泉水は本当にきれいです。湯槽を清潔に保つため、四方から湯があふれるように設計されていること、温泉水は、湯槽の底から流入するように工夫されていること、湯槽のお湯をくみ出さないようにしていることなど細かい配慮がなされているのです。
  源泉は48.9℃です。熱いので、店主が手作りした?「熱交換機」(井戸水の流れる管の中に温泉水の流れるホースを通している)を使って減温しています。水で薄めているのはありません。湯槽の温度は夏でちょうどよいほどになっていました。冬は、源泉そのままで使っています。湯は、肌をつるつるさせる感じです。泉質は、「ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉」です。
入り口です。簡単な作りですが、2階もあり、休憩も可能です。風呂上がりにビールが飲みたくなり、店主に聞いたところ「置いていない。持参ください」との返事。儲けようというお気持ちはさらさらない店主の営業方針に納得です。
 それより、玄関正面に、飲用の温泉水と冷却用の井戸水の蛇口がありますので、その井戸水がおいしいので、是非飲んでください。

     

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